エアペイとスクエア、アプリと端末を10年使ったわたしが徹底比較レビューします!

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スクエアとエアペイ、店舗で導入するならどっちがいいかなって、迷ってないですか?
正直、手数料や入金スピードに気をとられがちだけど、このふたつ、実は使い勝手がかなり違うんですよ。

10年スクエアとエアペイを使ってきたわたしが、気になった使い勝手をレビューします。

今回比較しているのは、iPhone+スクエアリーダーとエアペイカードリーダの組み合わせです。

エアペイとスクエアのアプリを比較

使えるアプリの種類と機能

スクエアは、1つのアプリだけでPOSレジ・クレジットカード決済・QRコード決済、予約から顧客管理まで対応できるオールインワン型です。
オンライン決済、店頭決済もすべて1アプリで完結します。

エアペイは、決済の種類ごとにアプリが分かれています。
クレカ用のエアペイ、QRコード決済用のエアペイQR、タッチ決済用エアペイタッチ、POSレジ用エアレジの4つのアプリを組み合わせて使います。

エアペイを使うなら、エアレジと決済用アプリを連携させて使うのがおすすめです。
エアペイアプリでQRコード決済ができるようになったので、今後はエアペイQRは要らなくなると思いますよ。

ひとつのアプリで全て完結させたいか、使い分けをしたいかは好みが分かれると思います。

POSレジとしての使いやすさ

スクエアはすべての機能が、ひとつのアプリに詰め込まれているぶん、複雑に思うかもしれません。
実際にはあなたが必要な機能だけ選んで使うことができます。

エアペイは決済のみのシステムなので、エアレジをPOSレジとして使います。
POSレジ専用なので、スッキリ見やすい画面が特徴です。

どちらが使いやすいかといえば、エアレジだと思います。
実際の画面です。

エアレジとスクエアを連携させれば、Airレジの画面のままスクエア決済を使うこともできます。
予約から会計まで一括して管理したい、ネットショップと実店舗を連動したいならスクエアです。
店頭会計だけでOKなら、エアレジとエアペイかスクエアを連動させるのが、使いやすかったです。

会計処理がスムーズなのは圧倒的にエアレジ

わたしがエアレジとスクエアを連携して使うようになったのは、スクエアPOSレジではどうしてもできない処理があったから。
「1回の会計で支払い方法を分けること」ができないんです。
例えばお客さまが20000円の支払いに対して「15000円をクレカ、5000円を現金で払いたい」と言われたときです。
エアレジなら対応できますが、スクエアだと別々の会計にして、15000円と5000円の2回会計をしないといけないんです。
予約サイトのポイントに関してはディスカウントとして処理するか、やっぱり別会計になります。

キャッシュレスか現金以外に支払いは受け付けないなら、スクエアPOSレジでも不便はないです。
ただ、予約サイトでポイントを使ったり、地域限定商品券などを受け付けるなら、エアレジがスムーズです。
                                                                       

端末の仕様と使い勝手を比較

エアペイもスクエアも、どちらも手のひらサイズで持ち運びやすいコンパクトサイズです。
スマホやタブレットとはBluetooth接続で連携し、コードレスで使えるのも共通しています。

Bluetooth接続のスムーズさ

これはスクエアの圧勝です。

端末の電源が入っていれば、スクエアアプリを立ち上げた瞬間にスマホと接続しています。
エアペイは端末の立ち上げ後、少し時間がかかります。
安定性はどちらも同じですが、とにかく早く接続したいならスクエアです。

読み取り精度と反応スピード

カードの読み取り精度や処理スピードに関しては、エアペイリーダーもスクエアリーダーも、差は感じません。

ただアプリと端末の接続や安定性にはかなり差があります。
スクエアリーダーはスマホとの接続がとにかく早くて、リーダーの電源が入っていれば自動で接続します。
スマホがスリープしてもすぐに復帰します。
エアペイリーダーは、スマホとの接続にボタンを押して、接続もやや遅いです。


バッテリー持ち、充電方式

バッテリー持ち充電方法
スクエアリーダー最大24時間
スクエアドック接続で充電しながら決済できる
Type-C
スクエアドックに接続して充電可能
エアペイ約12時間micro-B

バッテリーは明らかにスクエアリーダーが強いです。
フル充電で丸1日以上使えて、外出先やイベントなど長時間の利用でも安心です。
エアペイリーダーだと半日程度だと思います。

スクエアリーダーはドッグに固定して充電しながらでも決済できますが、エアペイリーダーはちょっと難しいかなと思います。

充電端子もスクエアリーダーは主流のType-Cですが、エアペイリーダーはmicroBで、充電のしやすさも全然違います。

スクエア公式サイト

QRコード決済の方法と違い

店舗提示型 vs 顧客読み取り型

エアペイは、店舗が金額を入力して、お客様が提示したQRコードを店舗スタッフが読み取る、顧客提示型です。

スクエアは、店舗が決済金額を入力してQRコードを生成して提示し、お客様に読み取ってもらう、店舗提示型です。

どちらも、お客さまの使うQRコード決済の種類の確認は必要ないので、お店側の手間は最小限です。

課税事業者ならエアペイが有利

実はQRコード決済に関しては、課税事業者ならエアペイのほうが手数料面で有利になります。
理由は、手数料にかかる消費税の扱いが違うからです。

サービス公表手数料消費税の扱い実質手数料(課税事業者)
スクエア3.25%非課税3.25%
エアペイ2.95%+消費税10%仕入税額控除が可能3.245%

ぱっと見ほぼ同じですが、課税事業者の場合は控除を差し引ける分、エアペイが実質的に安くなります。実際にどれくらい差が出るかを、QRコード決済で年間100万円の売上 があった場合を比べました。

年間売上(QR決済)スクエア(3.25%)エアペイ(3.245%)差額
100万円32,500円32,450円50円
1,000万円325,000円324,500円500円
5,000万円1,625,000円1,622,500円2,500円

差額はたった50円と思うかもしれません。
でも、売上が 1,000万円なら500円、5,000万円なら2,500円。
何年も事業を続けていけば、こうした差はじわじわ積み重なっていきます。

だから課税事業者として長く運営していくなら、少しでも有利に働くエアペイを選んでおくと安心です。

エアペイは1スマホ1アカウント、スクエアは1アカウントでスマホは何個でもOK

スクエアは1つのアカウントでスマホ、タブレットをいくつでも接続して使えます。

エアペイはスマートフォン自体を端末として登録するので、スマホを変更するとそのままでは使えません。

実際に機種変更した際、エアペイアプリにログインしようとしてもエラーになり、端末変更申請が必要とわかりました。
申請自体はWebからすぐにでき、1時間ほどで反映されて無事に使えるようになりました。

スマホとタブレットの両方から決済を受け付けたいときは、端末増設の申請をすれば大丈夫です!
何度か端末変更申請をしたのですが、早いときは30分程度、遅いと1日くらいかかるのが注意点です。

スマホの変更や複数のスマホで使いたい場合はスクエアのほうが気軽かと思いますが、エアペイでも1度申請するだけで、何度も変更するものではないので、それほど不便は感じませんでした。

導入前に使い勝手も比較しよう

エアペイとスクエアは、手数料や入金サイクルだけで比べがちですが、実際に使うとアプリの構成、接続の快適さ、会計処理の自由度など、細かな仕様の違いが日々の会計の手間に大きく影響します。

あなたの店舗で必要なのは「予約やECとの一元管理」ですか?
それとも「店頭のスムーズな会計」でしょうか?
ここを見極めれば、どちらが合うか自然に見えてきます。

導入後に「思っていたのと違った」とならないように、ぜひ実際の使い勝手までしっかり比較してから選んでみてください。